呼吸の話 ② プラーナはナディーを通って運ばれる


「ナディー」

サンスクリット語で、"空間、振動"を意味する「ナド」を語源としています。プラーナを運ぶために全身に張り巡らされた管(くだ)です。

中国で生まれた気の通り道を経絡(けいらく)といいますが、ナディーの配置はそれとほぼ一致していると言われています。

面白いですよね。歴史のあるものはどこかで繋がっていたりします。

古代のヨギーは人間には肉体とは別に微細な目には見えない身体、微細体があると考えていました。微細体は肉体と重なるようにして存在しています。 
 
皆さんにもあるんですよ😊
 
ナディーは微細体の中に存在します。
そしてプラーナはそのナディーの中を流れます。
古代のヨギーによるとナディーは約72,000あると言われています。

その中でも主要なナディーは3つ。
スシュムナー・ナディー 
②イダー・ナディー
③ピンガラー・ナディー

スシュムナーは肉体では脊髄に対応しています。また、イダーは副交感神経、ピンガラーは交感神経と関係しており、スシュムナーを左右から囲んでいます。

流れるものは、時に詰まることもあります、、

ナディーが詰まるとスムーズにプラーナが流れなくなり、健康状態が悪くなると言われています。ネガティブな考えにとらわれやすくなるなど、精神状態にも影響を与えます。
逆にプラーナがスムーズに全身に流れているときは、心身ともに健康を感じることができます。

呼吸法ではプラーナを体内に取り込むだけではなく、その通り道の詰まりを浄化します。アーサナもしかりです。

気持ち良い、穏やかな呼吸(鼻呼吸で😊)と共にヨガを楽しんでいきましょう✨

今日は、ヨガの根底に流れる伝統的な考え方、プラーナ、ナディーのお話でした😊