シャバアーサナ 〜自分自身を縛る縄を解いて〜



ヨガをして、身体を隅々まで動かすと気分はリフレッシュします。そして様々なアーサナを行なった最後の大切な仕上げは「シャバアーサナ」屍(しかばね)のポーズです。


心と身体を休ませる、正に充電の時間です。1時間のクラスでは5〜7分行います。1時間半では10分程です。


心や身体への影響を見ていきましょう。

身体のエネルギーの消失を抑えて呼吸と心拍を遅くし、体全体を休ませます。

筋肉、神経、内臓全てをリラックスさせるので血行が良くなり、自律神経の働きが整います。

身体が休まると心も緊張から解放されます。興奮がおさまり、疲れも取れ心身ともにリラックスします。

アーサナの練習中に起こった心身への変化を吸収して調整します。


私がクラスの中でシャバアーサナを行う際はあえて一度全身を意識し、そこから力を抜くようにアプローチします。誘導瞑想のアプローチをしています。
これは指導者により様々な方法があります。

どのような場合でも、最後の最後は自分自身で残りの緊張が無いか、心も身体もスキャンしてみましょう。

もし何か見つけた時は、その場所へ息を吸い込み、そして吐き出し、地面に解放するようにイメージします。


シャバアーサナ、屍(しかばね)のポーズは日本語訳を聞くと恐ろしい感じもしますが、真を突いた名前です。心も体も離れ、魂となった自分が少し離れた所から眺めて味わう。そんなポーズです。(←ホラーじゃないですよ)

自分自身を縛る縄は自分自身なのだと気づき、心から、そして身体からも、あらゆる全ての束縛から自由になってみましょう。

自分というのは心と身体だけと捉えず、ヨガでは魂をも包括して人間を捉えます。

本来の自分はどんな時、どんな状況においても揺るがない静寂の中にいる純粋な意識です。

心身ともにリラックスして生きるのが私達の本来あるべき姿と言えます。


クラスではお手伝いさせていただきますので、ぜひ深くシャバアーサナを味わってみて下さいね😊